学校法人化
皆様方からの素朴な質問にお答えしていきます。
深草こどもの家で実践されているモンテッソーリ教育は、子どもたちが心と身体を存分に使い、持って生まれた個々の能力を最大限に活かし、満足して過ごせるように。自分のことを好きになり、周りには多種多様な人々がいることを知ること。様々な生き物や自然、周りで起こる事象に興味関心を寄せ、自分の行動に責任を持つ自立した人を育て、やがてそれぞれが周りの環境、人々と調和し、最終的には平和を築いていく社会をつくることを目的としています。
卒園生に会うたびに、この教育の重要性を強く実感します。この教育活動を継続することで「自立し、多種多様な人と調和しながら、自分自身の最高を目指して目標達成に向かう人、本当の幸せをつかむことのできるこどもたちが増えていく」と確信しています。そしてそういう人が増えれば、必ず社会は良くなっていくのです。
現在、ご家庭やお教室などでモンテッソーリ教育を取り入れた試みが数多く実践されています。モンテッソーリ教育が幅広く認知されたことは大変嬉しいことです。しかし、私たちはそれで満足せず、この教育を公の教育機関(一条校)で実践することの意義を強く訴えます。こどもたちが毎日長時間生活する公の教育機関で実践することでより確かな可能性を広げていくことができるからです。
また、こどもたちに良い環境を与える為には、教師が育つ必要があります。教師は良い環境で育つこどもたちを実際に間近で見てはじめてこの教育法に確信を持ち更に学びを深めていくことが出来るのです。教師養成と子どもの家は切り離せない存在です。
子どもの成長発達には段階があり、幼年期0―6歳(変容期)、児童期6歳―12歳(安定期)、思春期12歳―18歳(変容期)、青年期18歳―24歳(安定期)とモンテッソーリ教育では発達に4段階あると言われています。(*文末に説明あり)0-6歳の中でも0-3歳は周りの環境からあらゆることを無意識に吸収し、能力を創造する時期。3-6歳はその能力のはたらきをさらに高めるため周りの環境からあらゆることを意識的に吸収し成長する時期です。幼年期に基本的人格の土台が形成され、その環境、経験、原体験がその子が一生涯を生き抜くための力を育てると言われる、最も大切な時期です。すべての生き物が、自分の成長発達に相応しい環境で成長できるように、人間のこどもにも「ふさわしい環境」を与える必要があります。
身体を動かしたり、手指を動かしたりする運動を通して動きを洗練させることはもちろん、匂いや感触といった自分の五感を通してより敏感にわずかな違いに気付く鋭い感覚能力を創造する時期から、更に感覚器官を通して雑然と入ってくる様々な情報を秩序正しく整理する時期。様々な興味関心の広がり、数、文字、言語、歌、音楽、芸術、いきもの、虫、花、果実、自然科学、季節ごとに異なる風や匂いなど、面白いものや不思議なこと、美しいものに出会ったり、嬉しい、素敵だ、すごいと感じたり、心を躍動させて自分の好きなことを知っていく時期です。そして、人付き合いを学び、平和を構築する力をつけていくのもこの時期です。
文科省 幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会 資料:脳の神経回路メカニズム
https://www.mext.go.jp/content/20210720-mxt_youji-000016944_10.pdf
幼年期の成長発達に最もふさわしい環境で思い切り自分のやりたいことをすること。満足すること。失敗や成功も含め、あらゆる実体験をすること。友達に出会い、好きになったり、喧嘩をしたり、仲直りしたり、面白いことを一緒に考えたり、人付き合いの中で、どのように立ち居ふるまうと上手くいくのか、自分も大切に、相手も大切にするとはどういうことなのか、ということを毎日の生活の中で学んでいきます。
多くの幼稚園では、先生がカリキュラムを考え、先生が提案したことをするということが一般的におこなわれています。一斉に同じ折り紙を折る。一斉に絵を描く。一斉に体操をする。一斉にゲームをするなど先生が主導で行う活動を集団ですることがほとんどです。この一緒にする活動ももちろん大切なのですが、幼ければ幼いほど個々の発達段階が月齢によっても様々のため、個々の育ちを助ける、それぞれの興味関心、こどもの思いに寄り添って援助するということが、一斉にする活動にも勝って大切になります。こどもの家では先生が準備しているカリキュラムの幅が広く、それぞれの発達に応じた活動を常に、いくつも、準備してあります。(そのためモンテッソーリ園の先生は備えが必要で学びが欠かせません)そして、その一人ひとりの育ちを援助することを最も大切にするために、あえて日々の生活が妨げられるほどの練習をしてまでの鼓笛隊、組体操、発表会などをいたしません。毎日の丁寧な生活が守られる範囲内で集まりやリトミック、劇遊び、合奏、絵本の読み聞かせなどの一斉活動を行っています。一斉の活動もこどもたちは好きです。ただし一日の中の位置づけとして、午前中いっぱい(こどもたちの頭がすっきりとしていて最も元気に活動する時間)は最も大切な活動=自分の心を使って、好きなことを選んでする主体的な活動ができるように大人がその自由を保障します。
モンテッソーリ教育では「自由」を重んじており、個々が意思決定出来るようにも手伝います。自分の意見を持つ子どもになるためには、自分で決めるという活動をたくさんしてだんだんに、自分の意見を持つことができるようになるからです。なかなか意思決定が難しいお子さんには、どっちにする?といった「選び」から始めます。だからこどもの家には、こどもが自分で活動を選ぶため、様々な選択肢を準備しています。
誰かに依存したままでは、自由に生きることができません。自由を得るためには自立する必要があります。自立の第一歩として、自分のことが自分でできるように手伝うことが大切です。服を着替える、鼻をかむ、手を洗う、雑巾を絞ってふく、お弁当箱を包むなどなど、自分でできるようになりたいと願っているこどものために、その子が一人でできるように援助します。
また、自由を守るためには、お互いに人の邪魔をしないことも大切です。自由と責任は表裏一体。なんでもかんでもしてよいのが自由ではなく、制限や責任が伴うのが自由です。
「自由」はすこし難しいですが、こどもの人格形成にとても大切なことなので、とくに深草こどもの家は大切にしています。
モンテッソーリの言葉 (AMI Newsletter)
6歳以上になると、世界、宇宙の成り立ちや関係についても学びはじめます。宇宙にあるすべてのことはつながっていて、それぞれに影響し合っていることを知り、人間の使命は自然、世界を調和のとれた状態に保つことにあることを学んでいきます。自己満足で終わる子どもでなく、深く感動し、情熱的な探究心を持ったこどもになってほしいと願い、そのために大人は知識を押し付けるのではなく、こどもの心に種を蒔きます。
このような丁寧な生活を大切に繰り返すことで、こどもたちは人生を生き抜く大きな力を自分の中に培っていきます。
モンテッソーリ教育はどうしても賢くなるためのツールのように、天才を育てる教育かのように扱われることもしばしばありますが(天才になる方もいらっしゃいますが)、実際はそれぞれのこどもが自分らしく、自分のもつ可能性を最大限に広げていけるように、そして周りの人と協力して平和をつくっていけるように、個々の育ちを、子ども社会を援助する教育法です。自分で考え、自分の足で歩き、多少の困難に出会っても柔軟に対処したり、周りの人と協力して解決法を見つけたりして、生涯にわたって学びつづけることのできる人、自分に満足して生きる人を育てるための教育法です。
世界中で実践されていますが、深草こどもの家のように自由の幅が広く、室内外、園庭の自然環境が豊かな園はなかなか他にはなく、とても貴重であると自負しております。こどもが自分で好きな時に外に行って遊び、また中に入って活動したり、小動物のお世話をしたり、虫を発見したり、観察したり、図鑑で調べたり、室内では手指を使う活動がたくさんあって、感覚や動き洗練させていくこと。アートハウス(木工活動)、土粘土遊び、月に一度の料理活動、音楽会、こどもたちの毎日の本物の生活を大切にする唯一無二のこどもの家です。そして何より教師養成コース付属園であり、コースの内容を完全に、一つも欠けることなく実現するために日々準備しています。
深草で多くの先生たちが学んでいます。これまでに全国400ヶ園から先生方が学びに来て、毎年50人以上の現役の幼稚園教諭と保育士が資格を取るための専門コースに入学し深草で学び、ご自分の園の子どもたちの為に、よりよい環境にしよう、よりよい教育を提供しようと努力し学んでおられます。
深草は子どもたちの為にも、大人たちの為にも、平和を築いていく社会をつくるために必要な場所です。
マリア・モンテッソーリは1950年にコース生のために見学席をつくった。写真は建築家Matteo Ferroniによって近年造られた環境 (AMIJournal2021)
赤羽惠子がつくった、コース生のための見学席深草こどもの家 1979~
学校法人化はこの活動を継続するために欠かせないものです。皆様からのご支援を引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
*発達の4段階
0- 6歳(幼年期)変容期
吸収精神。能力を創造する時期(0-3)とその能力のはたらきをさらに高めるための発達の時期(3-6)。
自分自身を創造し、人格をつくる時期。変容期と呼ばれ、幼虫がさなぎになるくらい大きな変化と命の危険を伴う時期ともいわれています。すべての生き物が、自分の成長発達に相応しい環境で成長できるように、人間のこどもにも「ふさわしい環境」を与える必要があり、この時期に問題ある環境で育つと、後の人生に大きく影響を及ぼす。
モンテッソーリ教育の柱であり、人生を生き抜くために必要な8割の力を発達させる最重要期。
6-12歳(児童期)安定期
心身ともに強く、たくましい時期で病気や死亡率も目立って少なくなる。
仲間を求めあい、あらゆる種類の「群れ」を結成する。理性の働きが強くなる。良心が活発に働き、モラルが大切になり
物事の善悪を確認したがる時期。思考力、想像力を働かせ知性を発達させる。
12-18歳(思春期)変容期
体の急速な発達とそれにともなって起こった器官の急激な変化のために危険で難しい局面をむかえる。
それまでは子どもたちの関心はたえず外をむいていたのに青年は内部を見つめるようになる。
生まれて初めて、はっきりと自分を意識する時期。 社会的人間が作り出される時期。
18-24歳(青年期)安定期
精神的、経済的に自立した社会人へと成長する時期。地球人としての自覚を持ち、自分の専門分野で社会に貢献するために活躍し成長する時期。
園の日常 ブログ
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